2014年3月11日火曜日

オーバーキル@乙4

GOGOGOGOGOお互いの力は均衡、ゴゴゴゴゴ・ちょっと苦戦して、ややこちらが劣勢か? で、結局負けてしまう! が、しかし、修行して戻ってくると 今度はこちらが優勢。以前はあんなに苦戦した相手の一段上をいく余裕の対決。当然勝つはずが…
というような展開は、ドラゴンボールでは日常茶飯事でした。 ベジータは余裕ぶっこいて止めを刺さないばかりか、敵に協力して敵のパワーアップを許すという、驚異的にダメな性格をしていましたが。 苦戦する→負ける→修行する→リベンジ成功、という流れは少年漫画でよくある、よくある。

何の話かというと、ようやく危険物乙種第4類に合格しました。 前回は法令(53%)/物理・化学(70%)/性質・消火(70%)ですからね、僅差です、惜敗です。 法令があと1問O.K.ならノックアウトしていたのですが、 逆にマットに沈められたわけでございます。 しかし、今回は法令(86%)/物理・化学(80%)/性質・消火(80%)というパワーアップぶり。

しかし、前回の敗北から今回の資格試験の1週間前になるまで、修行(勉強)はぜんぜん行っていません。 1週間前になってから市販問題集を1日1回、発泡酒を飲んでからやったくらいです。 なんでだろうか? 久しぶり(4カ月くらい)に問題集をやってみたら、意外とスラスラ解けてしまう。 1週間前に試験勉強を開始したときの感覚は「以前よりパワーアップして乙4のリングに戻ってきたぜ」というまさに冒頭に書いた展開そのもの。 ブランクがあるのになぜ?

そう、勉強らしい勉強こそやっていませんでしたが、「乙Q迷伝」のデバッグを兼ねたテストプレイをボコスコやってきていました。 「乙Q迷伝」は資格勉強の手助けもする RPG ですが、ゲーム部分のウェイトが大きいです。 1回の迷宮探索で、敵モンスターと3~6回程度遭遇します。一度の戦闘で0~2回程度乙4問題が発生します。 正解すると敵の特殊攻撃(眠り・麻痺・視界不良・防御半減・即死など)を防ぎます。 逆にいうと、問題に不正解だらけでも敵を倒し、全滅させることは可能です(正解率が高い方が戦闘は有利ですが)。 なんだかんだで、一日30分くらいはテストプレイしていたことと思います。LVも思いっきり上がってましたし。

まあ理屈で考えればよっぽどダメな問題でもない限り、ゲームをやるたびに乙4の問題に触れるのですから、 乙4パワーの底上げにはなるはずなのですが…(理屈はあくまで理屈、想定通りに物事が進まないのはよくあること)。 やはり自らをモルモットにして動物実験を行った結果、 学習効果の科学的な裏付けが取れたのではないかと思います。 乙4の試験1週間前になるまで勉強しなかったのは、めんどうだったというのが9割ですが、この実験を意識してあえて 勉強しなかったというのも、若干あります。 できれば一人といわず、百人万人の方に試していただくのが理想なのですが。

最後に問題を作るにあたって念頭においたことを書いておきます。 問題作りで心掛けたのは「法令」「化学」「性質・消火」を有機的に結び付けるということです。 例えばクロルスルホン酸という物質をだしてきて、これは危険物に該当するか? みたいな問題がよくあります。 答えとしては該当しない、なのですが、クロル(クロロ)とは塩素(Cl)のことなんですね。 塩素、フッ素(F)あたりはハロゲンと呼ばれる元素のグループです。 で、ハロゲンは消火剤なんかによく使われます(これ、試験にでるかも)。 ハロゲンは消火剤に使われる=燃えにくい物質=クロルスルホン酸は燃えにくいんじゃね? 的な発想ができればロジカルに考えて正解に近付くことができます。 塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化リチウム…塩化と付けばまず危険物ではありません。 ただし塩素酸カリウムは危険物なので気をつけないと…。
このように、出題の方針として、背景やロジックに気づくよう誘導することで、学習者がより少ない知識で戦えるようなものを目指しました。 と、いってもよくある資格試験の対策としての効率を最重視した「最小限の学習で最大限の効果を」というものとは思想が異なります。 あえて、掘り下げすぎの知識を強要させる部分もあります。 しかし、それは円周率を 3 と覚えさせるより 3.14 と覚えさせた方がいいだろう? みたいな発想です。アカデミックです。 やはり、効率重視の学習よりも学ぶことの喜びを分かち合いたい…その方が中長期的な視点で考えれば賢いんじゃあなかろうか…と思いますぅ~。