2017年1月30日月曜日

アイコスのCOを測定したら、なんと…

長い前置き(忙しい人は飛ばすの推奨)↓

情報化社会と言われています。 そう、インターネットの普及とSNSでの拡散とか何とかによって、 情報が溢れまくっております。 皆さん、ご存知のように「嘘」がもの凄く多いのですが、 私はiqos(アイコス)を2chに書いてあった方法を参考にして、アイコスストアで入手しました。 転売品を通販で買うよりも安いですし、製品登録も正規にできました(スタッフがやってくれました)。 ネット上には「嘘」がもの凄く多いのですが、悩ましいことに「真実」も紛れ込んでいるのです。

「嘘」っていう考え方自体がセンス無いなぅ、って思いますけどね。 例えば、「今度の有馬記念、何チャラスターが来るぞ来るぞ、3-8あたり買っちゃえよ」っていうのはレース前に活発に議論しますよね? そう、 未来を予想することに意味があるのです。 いや、予想という言葉ではギャンブル臭がしますから仮説という言葉を使います。 世の中の流れを決めてしまう大事なことも、簡単には見極められません。 「イギリスはEUを脱退しないだろう」「ヒラリー氏が大統領選で勝つだろう」という仮説は、 ある瞬間を境に残念予想に成り下がりました、皆さんご存知の通り。 これらには、レース後のハズレ馬券と同じ価値しかありません。

インターネット上には、この手のハズレ馬券、言うなればダメ予想の死骸が累々と積み上げられているのです。 それを執筆なり、公表した時点では「正」であったり「根拠を元に分析した信頼性のある仮説」であったとしても、 時間が立つことによってゴミに成り下がるわけです。 私はプログラミングを趣味でしているので分かりますが、 「○○するのならxxしたらいいよ」っていう情報をコピペしても、ダメな場合が多々あります。 元から欠陥情報であった可能性もあるし、仕様が変更されたのでまともに動かないようになった、という場合もあります。 半年で賞味期限切れになるのに、いつまでも期限切れ品を撤去しない(そして 新入荷したものがどんどん増えていく)スーパーマーケットがあったらウンザリしますよね? そんなウンザリする世の中に住んでいるのです、私たちは。

この記事はあなたをウンザリさせません。 なぜなら、推測や又聞きを排除して、事実のみを淡々と書いてやるからです。 「見たものしか信じない」「手にしたものしか本当じゃない」の精神は、大事です。

左上から「プルームテックのタバコカプセル」「アイコス専用のタバコ」「アイコス本体のパッケージ」 「官製ハガキ」「Nexus5x」「アイコスストアでもらった紙袋」、 ハッキリ言って紙袋が無駄に大きいと感じたのですが、あまり言うまい。

アイコスのCO(一酸化炭素)

CO濃度を計測する機械があります。 アイコスを吸ったあとに吐き出す蒸気を至近距離で当てても 0 ppm のままでした。 つまり、機械が検出できないくらい薄い濃度でしか CO が出ていないということ。 ちなみに 1ppm は 100万分の1。 10,000ppm = 1% ということですね。 これは、立派な結果だと思います。

一般的タバコのCO(一酸化炭素)

機械が壊れているんじゃないかって? じゃあ、今度はライターで火を付けるタイプの昔ながらの紙巻タバコで挑戦。 タバコを吸ったあとに吐き出す煙を20cmくらい離して吹き付けると反応します。最大で 20 ppm くらい。 計測器から体を1mほど離して、吸って吐いてを頑張ってもこれは感知せず、0 ppm。 私たちが体感で思っている以上に、気体というものは薄まりやすいのです。 ちなみに燃えているタバコの先端に計測器を近づけると(すぐそば、5cmくらいの距離)、簡単に 50 ppm を超えます。 タバコを吸って吐き出す煙を5cmくらいの近接距離で当てても、簡単に 50 ppm を超えます。 50 ppm を超えると警報がなるので計測中止です。

これもネットで読んだ情報ですが(私が判断して嘘ではないと思うので書きます)、 禁煙治療の際にチャンピックスを処方してもらいますが、 医者が患者の息から、CO濃度を計測します。 恐ろしい話ですが、タバコを吸い続けると息から CO が検出されるらしいです。 しかし、アイコスをある程度の期間、吸った人が禁煙治療に出向いたら息から CO が検出されなかったので、 「あなた本当にタバコ吸ってたの? 禁煙外来に来る人は一酸化炭素混じりの息なんだけどね」と、医者から思われたらしい。 そこで、アイコスを吸っていたという事情を話してようやくチャンピックスを処方してもらったとか…。

アイコスの蒸気量

アイコスを吸う前と吸った後で重さを比較しました。 重量として減った分だけ、気体や微粒子として摂取していることになります。 ちなみに14吸いで終了、時間にして3分以内です。

20.1602g → 20.1266g ということは、加熱と喫煙での減量は 0.0336g 、 33.6mg ですね。 この大部分は水です。 そして、ニコチンも含まれるのでしょう。 問題はその他の物質(世間では大雑把にタールと言われているもの)がどの程度含まれているのか? ですが、そこについては調べられず。 やろうと思えば気体をGC-MSで分析すればいいのでしょうが、PM社が測定結果を公表しないということは、 多少は有害物質が含まれていると考えるのが無難でしょう。 ちなみにヒートスティック一本はフィルター込みで約0.8gですね。 葉っぱの重量を0.5gと仮定するなら、33.6mgは6~7%に相当します。 アイコスはタバコ葉をブレードで加熱することによってニコチンを気化させていますが、 前述したように3分間以内で加熱しただけなので、すべての水分が蒸発したとは考えられません。

従来タバコの煙の量

普通の紙巻タバコでも喫煙における減量を調べました。ちなみに一本当たりの元の重さはアイコスと、ほぼ同じです。 こちらは 0.4g、400mg ほど軽くなっています。 こんな根元まで吸わねえだろ、というのを考慮すると一般的な喫煙で 300~350mg ほど軽くなると思います。 アイコスは従来型の紙巻タバコの1/10しか減量していないとも言えます。 この事実はPM社が公表している「有害物質の90%をカット」という文句の根拠になっているかもしれません。

では、何が燃えて何が発生したのでしょうか? 燃えた後には燃えカス、灰ができます。 灰は無機物(C=カーボンを含まない物質=金属やガラス、砂、骨など)です。 逆に言えば、炭素分は燃焼して大気に放散されたと考えてよいでしょう。 つまり、400mg の大部分は水分とCO2(二酸化炭素)であると思われます。 もちろん、ニコチン、タール、CO(一酸化炭素)も含まれます。 確認できる物質は無数にあるのですが、喫煙の健康被害を強調するパンフレットでは煙は有害物質の塊であることが良くわかります。 しかし、大部分は水分とCO2のはずです。 ちなみに写真のタバコはタール8mgの銘柄です。

ちなみに石油を1kg燃やしたら3kg弱の二酸化炭素が発生すると言われています。 「なんで増えるんだよ?」と、思うかもしれませんが、物質から供給された C原子が大気中のO原子2つと結合するわけです。 つまり、12gの炭素が燃えると、44gの二酸化炭素が出来上がる単純計算になります。 この辺を考慮すると、タバコ一本から発生する煙の総重量は 400mg より重くなっていることでしょう。 この現象を考えるに、様々な数字的トリックが生まれそうです。 いろいろ勉強になりますね。

アイコスの水蒸気 33.6mg を多いと感じるのか? 少ないと感じるか? 人を殺すには十分な重さ。 しかし、その大半は水で間違いないからなあ。 ブラックボックスではありますが、調べようと思えば簡単に調べられる内容です。 しかし、私は消されたくないのでこれ以上は進めません。 もし、万が一誰かが調べたとしたら、数値だけではなく測定の条件や使用機器の詳細をどれだけ開示しているかに注目です。 捏造で株価を操作することもできるデリケートな話題ですからね、扱う場合は慎重に真偽のほどを見極めねばなりません。 いずれPM社が真実を公表してくれることを期待して、さようなら。

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