2012年1月29日日曜日

ゲームで学ぶ市場原理

たまにはアプリのレビューでもしようということで、今回は Modern Conflict さんをご紹介します。
このゲームは某アイフォンで爆発的ヒットとなった Galcon をモチーフ、というか基本パクッてます。
ちなみに Galcon やったことないんですけどね。
Galcon では銀河が舞台、星が艦隊を増産、敵の惑星を侵略しつくせ。というものですが Modern Conflict では世界の地域が舞台、基地が戦車orヘリコを増産、敵の基地を占領しつくせ、というアレンジがかかっています。
(防御力の強い基地、射撃攻撃を行う砲台などのプラスアルファ要素もある)
(さらには課金でゲーム内通貨をぐっと増やして秘密のスキルアップを身につけることも可能、グリー的な要素もある)

簡単にゲーム性を説明すると
大きい星は増えるのが早い
小さい星は増えるのが遅い(中立地帯は増産しない)
10の戦力で8の敵地、もしくは中立地帯を攻めれば 10-8 = 2 でこちらの勝ち。
基本的には中立の基地を敵に攻めさせて、敵と中立基地が疲弊しきったところでこちらが漁夫の利を得るというのがパターン。

大きい星が毎秒 2 生産 小さい星が毎秒 1 生産

として敵の現戦力 100、保有星(基地)が 大5、小8(毎秒18増産)
自軍の戦力 100、保有星(基地)が 大6、小10(毎秒22増産)
とするなら毎秒自軍の方が4だけ生産が多いので、戦いが長引けば長引くほど優位になっていきます。
ただし逆の状態になると、ジリ貧で徐々に追い詰められていきます。
まあけっこう忙しく部隊を前線に送る作業をしまくらないといけないので、現在優位なのか不利なのかの判断は雌雄が決してから見えてくるという感じですが。
最初は勢力が均衡している

明らかに自軍(青)が優勢になった

赤青の差は広がる一方(強いものはより強く、弱いものは弱いまま)

しかし、この物量ゲーム、というか、 早いうちにたくさんの物資源を確保した奴がどんどん肥えていき、あとからどうにかしようって奴は地盤がないし旨みも既存勢力に持っていかれているから相当に厳しい...
ってこれは
まさに現世そのもの。
極めて android アプリのダウンロード競争の体を具現化しているようにも思えてくる。 つまり既に
そこそこダウンロード実績のあるアプリ
そこそこプレビューやら被リンクの多いウェブサイト
そこそこ視聴実績のあるYouTube動画
などをもっている状態で 新しくアプリを投入してご覧なさいよ、3日で10000ダウンロードとかも可能なんだろう。
もちろんアプリの出来も重要だがプロモーションという観点では圧倒的に優位、何かしらの検索で上位にでてきやすいし 実績のある作者の方がいざダウンロードというときにもハードルが低くなるのは間違いない。

すでに築いている奴は、次も容易に築いていける

この世は、銀河は、まさに Galcon イズム。

0 件のコメント:

コメントを投稿